ファンへのメッセージ
アイランドウインズが結成された当時のハワイアン音楽界は高齢化が進んでいた事もあり、アイランドウインズのアレンジされたハワイアン音楽には否定的な意見が多く「ハワイアンは楽譜を見ながらやるものでは無い」、「3コードのシンプルさこそハワイアンの魅力」等という意見が多勢を占めていた。
現在のハワイアン界は若手も増えてバンドも増えて来たが、大橋節夫やバッキー白片時代に比べ実力という点がやや希薄に感じる方も多いと思う。
クラシックやジャズ・ポップス系と比較して世代間のギャップがあり過ぎるハワイアン音楽界だが、ハワイアン音楽の歴史と伝統を継承しながら若手に希望を与える存在としてアイランドウインズは機能していると思う。
本作品はバンド初のライブ盤。海田明裕のウクレレを3曲に抑え、ベーシストとしてメンバーを支える側に回った作品である。
必然的にジャズやポップス、オリジナルが中心になっているがアイランドウインズの別の一面を楽しんで頂けると思う。
(海田明裕)
1995年、大橋節夫とハニーアイランダースのメンバーであるベテラン横江庸行や中村順一を中心として海田明裕が立ち上げた<マハロ&フレンズ>が前身。1998年に若手中心になり名前も<アイランドウインズ>となった。
1999年から主にグアム、ニューカレドニア、サモア、ニュージーランド、タヒチ、ハワイを廻る南太平洋クルーズのエンターテイナーとして活動を開始。フラ教室やウクレレ教室の他ラウンジではジャズを演奏するなど幅広いレパートリーが好評となり毎年のように海外クルーズに乗船。元ハワイ州知事ジョン・ワイヘイ氏も注目するハワイアンバンドとなった。
2000年、リーダー海田明裕のウクレレ教則本出版を機にCD「ホノルルメモリーズ」を、2003年にはCD「スラッキーアイランド」を出版。
2000年にクラウンレコードから発売された「フラ・フラ」(crci20435)はアレンジ・ハワイアンの先駆的アルバムとして16年間に亘りフラ愛好者からの人気を博した。
最近は「日本語のオリジナルハワイアンソングが盛り上がってこそ、本当のハワイアンブーム」という海田明裕のコンセプトが理解され始め、<海田明裕オリジナル曲集>の出版も間近。
Produced by Jamie Nakamura
Recorded at THEGLEE
Recording and Mix engineer:Hideyuki Hanaki
Recording Date:2017.2.7
Designer:Approach co.,ltd